コンタクトの種類はたくさんありますが、代表的な最新のものをご紹介します。
種類別カンタン比較表
コンタクトの種類 | 特長 | 寿命 | 価格 (2年使用する場合) |
使い捨てレンズ
(1day / 1Week / 2Week / 1month) |
短い期間で使い捨てするからいつも新鮮なレンズを装着できる。 | 1日~1ヶ月程度 |
× 短い期間になればなるほど総価格は高くなる。 |
ハードレンズ
(長期利用) |
硬いレンズ。
酸素透過性が高く目に優しい。慣れるまでにやや時間がかかるし、ズレやすい。 |
2~3年程度 |
◎ 寿命が長い分、無くさず大切に使えばコスパが最も高い。 |
ソフトレンズ
(長期利用) |
柔らかいレンズ。
柔らかいから初心者にはおススメ。あまりずれない。手入れは一番手間がかかる |
1~1.5年程度 |
○ ハードほど寿命は長くないが、使い捨てよりは安い |
美容系レンズ
(カラーコンタクト / 瞳拡大) |
瞳の色を変えたり、瞳を大きくしたりするレンズ。ソフトレンズや使い捨てなどがある。 | 使い捨て:1日~
ソフトレンズ:1年~ |
△ 価格は他の種類とほぼ同じ |
使い捨てコンタクトレンズ
使い捨てコンタクトレンズは、いろんな種類のコンタクトレンズの中で最も使用されているタイプです。なぜ人気が高いか、メリット・デメリットなどをそれぞれご紹介します。
1dayタイプ
1dayタイプはその名のとおり毎日朝付けて、夜使い終わったら捨てるレンズです。
1day使い捨てコンタクトレンズの使い方は?
目に付けるとき
- 手を洗う
- 商品パックから取り出す
- 目に付ける
目から外すとき
- 手を洗う
- 目から外す
- 捨てる
1dayタイプのメリット
- なんといっても毎日の手入れが不要。レンズを外したらそのままゴミ箱にポイっとするだけなので楽チンです。
- レンズを無くしてもあまり損しない。
- 毎日新しいレンズだからいつも新鮮で汚れや感染症の心配も低いです。
1dayタイプのデメリット
- レンズの種類の中では、一番総価格(3年使った場合の総価格)が高い。
コスパは考え方によります。手入れ時間削減や無くした時のリスクをお金で買っていると思えば安いと思える場合もあります。私も最初はソフトやハードレンズを長期間使用していましたが、無くすことが結構あったし、毎日の手入れが雑になったりしていました。1dayに変えてからはずっと1dayを利用し続けています。面倒くさがり屋さんは使い捨てタイプのほうがおススメですよ!
1Week(1週間で1枚の使い捨てコンタクトレンズ)
1Weekタイプは7日間使用したら捨てるレンズです。付けたまま7日間過ごすのではなく、寝る前に保存液に付けておき、朝起きたらまた付けるタイプです。
1Week使い捨てコンタクトレンズの使い方は?
目に付けるとき
- 手を洗う
- 商品パックから取り出す
- 目に付ける
目から外すとき
- 保存液をケースに入れる
- 手を洗う
- 目から外す
- ケースに入れる
- 7日間使ったら(経ったら)捨てる
1Weekタイプのメリット
- 1dayに比べて1日あたりの価格がやや安い。
- 毎日ケースに保存液を入れてつけて置くだけなので、長期利用のソフトレンズより手入れが楽です。
1Weekタイプのデメリット
- 1dayに比べると手入れが手間。
- 長期利用のソフトレンズに比べると価格が高い
- 7回ではなく7日間なので毎日コンタクトレンズを使わないならもったいないかも。
「1dayは価格が高いし、2Weekはちょっと長いなぁ。」という方は、間を取った1Weekがおススメです。一旦1Weekの装用感と手入れのわずらわしさを試してみる価値ありです。
2Week(2週間で1枚の使い捨てコンタクトレンズ)
1dayよりも1Weekよりもさらに価格を抑えたい方は2weekをどうぞ。手入れ方法は1Weekとあまり変わらないので、あとは装用感のみで判断しましょう。実際に使ってみて1weekと変わらなければ、価格が安い2weekの方がもちろんおススメです!
2week使い捨てコンタクトレンズの使い方は?
目に付けるとき
- 手を洗う
- 商品パックから取り出す
- 目に付ける
目から外すとき
- 保存液をケースに入れる
- 手を洗う
- 目から外す
- ケースに入れる
- 14日間使ったら(経ったら)捨てる
2Weekタイプのメリット
- 1Weekよりも製品種類が豊富なので自由に選べる。
- 1Weekよりも1日あたりの価格がさらにやすい。
2Weekタイプのデメリット
- 1dayに比べると手入れが手間。
- 長期利用のソフトレンズに比べると価格が高い
- 14回ではなく14日間なので毎日コンタクトレンズを使わないならもったいないかも。
1Month(1ヶ月で1枚の使い捨てコンタクトレンズ)
2Weekよりもさらに価格を抑えたい方には、もういっそのこと1ヶ月にしちゃいましょう。試しに1回使用してみて装用感がどれくらい悪くなるかを確かめて、どうしても気になる場合は2Weekや1Weekにしていく方が無駄なお金を消費せずにすむと思います。
1Month使い捨てコンタクトレンズの使い方は?
目に付けるとき
- 手を洗う
- 商品パックから取り出す
- 目に付ける
目から外すとき
- 保存液をケースに入れる
- 手を洗う
- 目から外す
- ケースに入れる
- 30日間使ったら(経ったら)捨てる
使い捨てコンタクトレンズのまとめ
使い捨てコンタクトレンズは
- 手入れの手間(1dayは捨てるだけ)
- 新鮮さ
- 無くした時のリスク
をお金で買うかどうかが判断基準といってもよいでしょう。
ちなみに私は1dayの便利さから離れられなくなり、10年以上も使用しています!笑
注意しよう!使い捨てコンタクトレンズの間違った使い方
使い捨てコンタクトレンズは、安全に利用できる期間がそれぞれ定められています。とはいえカレンダーに開始日と終了日を記録しないといつまで使えるか忘れがちです。たとえば私も、2Weekのコンタクトをいつから始めているか勘違いしたりすると14日間経った後も使い続けたりしたことがあります。あとお金がなくて買えないときなどはちょっと長めに・・・なんてことも考えてしまったりしたことがあります。しかし1day以外の使い捨てレンズは、保存液に付けておくだけの保存方法なので、長期間使うことでレンズが変形したり、感染症を引き起こしたりすることがあるようで非常に危険です。使い捨てコンタクトレンズの使用期限(寿命)について製品マニュアルをよく読み、レンズメーカー指定の正しい使用方法を心がけましょう。
ハードレンズ(2~3年長期利用)
ハードレンズは使い捨てやソフトレンズよりも酸素透過性が高く、目に優しいレンズです。ソフトレンズよりも硬く、目の中に入れるとゴロゴロしたりズレやすかったりするため、最初は使いづらいと思われるかもしれませんが、使用期限が個人差によりますが2~3年と一番長持ちするため、価格面でも最も優れています。手入れもソフトレンズより雑に扱えます。笑
私は約7年間ハードコンタクトユーザでしたが、無くした回数は計6回、踏んで割れた回数は1回でした。私の紛失体験記は以下のとおりです。
- 1回目:海水浴で波に飲まれたときに紛失
- 2回目:体育授業中に紛失
- 3回目:自転車通学時、強風にあおられて目から飛んでいき紛失
- 4回目:大学授業中、自分の腕枕で居眠りをしていて、起きたときにはなぜかなかった。
- 5回目:警備員のバイト中、ズレたレンズを直すため公衆トイレで洗っているときに、排水溝に落ちていき紛失
- 6回目:社会人になって、帰りの満員電車の中で外れてしまい、探すためにうずくまれず紛失。この翌日に晴れて使い捨てソフトコンタトクレンズにデビューしました!
ハードコンタクトレンズの使い方は?
目に付けるとき
- 手を洗う
- ケースから取り水道水ですすぐ
- 目に付ける
目から外すとき
- 手を洗う
- ケースに洗浄剤を入れる
- 目から外す
- 洗浄剤を垂らして指でこすり洗いする
- ケースに入れて保存する
ハードコンタクトレンズのメリットは?
- 長く使うことで1日あたりの価格が最も安くできる。
- 瞳よりも小さいレンズなので、瞳に酸素が届きやすく目に優しい
ハードコンタクトレンズのデメリットは?
- 最初は異物感を感じるので慣れるまでに時間がかかる(1~2週間程度)
- ズレやすいのでスポーツには不向き。
- 不意に外れることも多いので紛失する可能性が一番高い
ハードコンタクトを長持ちさせるコツは?
ハードコンタクトは長く使わないと損です。長く使うためにはしっかりとしたケアと紛失防止策が必要です。
長持ちさせるケア方法
- こすり洗い不要のものもありますが、長持ちさせるためにも念のためこすり洗いは行いましょう。こすり洗いを行うことで、たんぱく質や細菌がしっかり落とせるので眼病予防にも効果的です。
- 爪を切りましょう。切った直後のギザギザした状態もよくないので、爪きりについているヤスリで滑らかにしましょう。乾燥や栄養不足などでも爪が欠けやすくなるので爪切りはカバンの中や洗面台に常備しておいてもよいと思います。
紛失防止方法
- お手入れするときには洗面台の排水溝に紛失防止マットをひきましょう。小さい穴のついたマットを排水溝の上に引くことで、誤って水道管に流れることを防げます。私もこれで何度も救われました!
- むやみに目をこすらない。目をこするとずれたり外れたりします。もし目から外れたら慌てず立ち止まり、以下の手順を行いましょう。
- 目の周りについていないか、顔の表面を手探りで確認
- 目の下に落下した可能性があるので、自分の服(特に腕やおなかの辺り)にくっついていないか確認
- 最後に地面を確認。(恥ずかしがらず周囲の協力を仰ぎましょう!)
- スポーツをするときはなるべく外そう。スポーツは思わぬ衝撃があるため、拍子で外れがちです。とくに他のプレイヤーと激突するようなものや転倒しやすいものは外れるケースがよくあります。さらに水泳などは水に流されるので絶対にやめましょう!
私は自分で稼ぐようになるまでは一番コスパがよいハードレンズでした。ただ青春時代にアクティブ毎日を過ごしていると、わかっていても失くしてしまい、親に申し訳ないと思っていました。なので今思うともう少し早めに使い捨てレンズにしていても、失くしやすい私の場合はトータルでは損はしていなかったでしょう。
ソフトコンタクトレンズ(1~1.5年長期利用)
柔らかい素材の長期利用レンズです。ハードレンズより異物感がなく、あまりズレないので初心者にはおススメです。
私はソフトレンズからハードレンズに変えたとき、1時間に5,6回はズレました。慣れてもハードレンズを付けたまま、勢いよく斜め上を見るとかなりの確率でズレます。。。その点ソフトレンズは瞳より大きくズレにくいので、スポーツも思いっきりできます。しかし毎日の手入れが一番面倒くさいのが難点で、私がこの長期利用のソフトレンズを使用した期間は、コンタクト人生の最初の2年間だけでした。笑
ソフトコンタクトレンズの使い方は?
目に付けるとき
- 手を洗う
- ケースから取りケア用品(MPS)をかけてすすぐ
- 目に付ける
目から外すとき
- 手を洗う
- ケースから取りケア用品(MPS)をかけてすすぐ
- そのまま手のひらに載せ、表裏それぞれ20回ほど指でこすり洗いをする
- 再度MPSをかけてすすぐ
- ケースにMPSを一杯に入れる
- ケースにレンズを入れて4~6時間保存して消毒する
ソフトコンタクトレンズのメリットは?
- 使い捨てレンズより1日あたりの費用が安い
- ズレにくいからスポーツには最適(水泳以外)
- ハードレンズより異物感がないので初心者におススメ
ソフトコンタクトレンズのデメリットは?
- 手入れが一番手間
- しっかり手入れしないと劣化してくる
ソフトコンタクトレンズの手入れ方法は何があるの?
手入れ方法は大きく2つあります。
- 過酸化水素による洗浄
- MPSによる洗浄
過酸化水素による洗浄は洗浄力が強いですが、そのまま目に付けられないので中和剤が必要になります。対してMPSは洗浄から保存まですべて1本で行うので手間が少なくなります。普段MPSを使用しながら過酸化水素の洗浄を定期的に行うのがよいでしょう。
昔は「煮沸消毒」という時代があり、高温で消毒する機械を使用していました。熱の消毒は安心ですが、時間もかかるしレンズが熱で変形することもあったので現在ではほとんどの方が使っていないようですね。
なぜソフトレンズは面倒なのか?
ソフトコンタクトレンズは、手入れ時間に最低1日2分は使います。10年間使用すると、手入れ時間に2分×365日×10年なので合計121時間も費やしてしまいます。時給1,000円のアルバイトに換算すると121,000円にもなります。加えてMPS洗浄剤が1回20円程度と想定すると10年間で3,650回使うので73,000円にもなります。合計するとレンズ本体に加えて10年間で20万円相当の費用がかかっていると言っても過言ではないでしょう。短い人生なので手入れ時間を短縮した生活を送りたいと思うと面倒に思えてきてしまいますね。
美容系コンタクトレンズ
瞳を鮮やかに演出するコンタクトレンズです。瞳を大きく見せるためのレンズ(サークルレンズ)と瞳の色を変えるレンズ(カラーコンタクトレンズ:略してカラコン)があります。
瞳の色を明るくすることで透明感やかわいい印象を受けます。また男性は瞳の大きい女性が魅力的に見える習性があるため、黒目を大きく見せるものもあります。
ちなみに芸能人の写真などでは瞳の中にライトの反射を入れて目をキラキラさせる撮影技法もあります。(余談)
カラーコンタクトレンズ
瞳の色を変えて、自分の目をより魅力的に見せるためのレンズです。度合いと度なしもありほとんどがソフトレンズタイプです。
カラーコンタクトレンズのシミュレーションアプリでお試し!
カラーコンタクトやサークルレンズを自分の写真で試せるアプリが多数あります。実際に使ってみてお気に入りのカラーレンズを見つけてみましょう。
おススメは「Aimable SIMULATOR」です。実際に自分の写真の表情が動くのでリアリティがあります。ただし、目を見開いた写真でないと変化がわからないので注意してください。
サークルレンズ(瞳を大きくするレンズ)
カラーコンタクトにも瞳を大きくするレンズはあるため、自然な瞳の色で瞳の大きさだけ大きくしたい人のためのレンズです。こちらも度あり度なしがありソフトレンズタイプになります。
度なしのカラーコンタクト(サークルレンズ)でも眼科診察は必要?
カラーコンタクトレンズでも眼科の診察は行くべきです。瞳の大きさでレンズのカーブが変わりますし、自分の目がコンタクトを装用しても問題ない状態かどうかを検査してもらう必要があります。またコンタクトレンズの誤った装用により、さまざまな眼病を引き起こす事例が増加しているため必ず眼科で診察を受け、使用方法をよく読み安全な装用を心がけましょう。
症状別コンタクトレンズ
目の矯正が必要な種類として、主に近視・遠視・乱視・老眼があります。それぞれの症状によってレンズの種類が変わりますので、まずは眼科で診察して自分の症状に適したレンズを勧めてもらいましょう。
近視用コンタクトレンズ
近くのものが見えて遠くのものが見えなくなったら近視です。わたしは小学校4年の時に眼科検診で0.3と診断され、近視になったことに気づきました。当時は近視を矯正するためメガネを使いましたが、視力がどんどん悪くなるにつれ、メガネもどんどん分厚くなっていきました。そのためモテナイ期が長く続いたため、高校1年の時にコンタクトレンズに変えてからは、おかげさまでモテ期が到来しました。近視でお悩みの方は多くいらっしゃいますが、分厚いメガネの凹レンズで顔の印象が大きく変わるのが嫌な方は、メガネよりもコンタクトレンズをおススメします。
遠近両用コンタクトレンズ
近くのものが見えなくなったら遠視です。老眼と同じような症状ですが、原因の性質が違い遠視は若くてもなる可能性があります。老眼は老いとともに目の調整力が衰え近いものにピントを合わせづらくなる状態です。遠近両用コンタクトレンズは近くも遠くも見えるようになるため、老眼の方も多く利用されています。
乱視用コンタクトレンズ
乱視は物がにじんで見える状態です。これを強制するためのコンタクトレンズもあります。「トーリックコンタクトレンズ」と言われるもので、にじんで見える原因は目のゆがみにありますが、このレンズはそのゆがみを強制してくれます。
まとめ
視点が合わない状態で生活していると、頭痛や吐き気、肩こりなどの原因になっているケースがあります。なるべく自分の症状を見極めて正しい視力矯正を行うことで生活環境を改善することができます。
私は成人になってパソコンばかりしているため肩こりと頭痛には3日に1度の頻度で悩まされています。毎回健康診断でこの事を相談するとお医者様からは「スマホばっかりやってるからだよ」と言われます。それくらい目を酷使し続けるとさまざまな異常をきたしてしまいます。スポーツをされる方や肩こり、頭痛に悩まされている方は、マッサージなども効果がありますが、目の正しい矯正についても改善されてみてはいかがでしょうか?